衆人環視の野外露出と放尿は、私の官能に強烈に焼き付けられた。
肉体は開放され、精神は閉鎖するという状況が、極上の背徳感を感じさせ、甘美な恥辱を味わうことになるのです。
つまり身体は一糸まとわぬ素っ裸で、しかも両手の自由を奪われて全てを曝け出している。
そして、精神は極限の羞恥と背徳感、そしてつき刺さる好奇の目に震えながらも、熱を帯び始めた甘美な感覚が身体中に広がるのを感じているのです。
それはやがて燃え盛る被虐の炎となって私を支配してしまう。
これが露出の悦楽なのです。
今でもコートなり身につけていたものをぱっと脱ぎ捨てたり剥ぎ取られたりした時、最初は直接触れる外気や、野外で全裸にされてしまった恐怖で血の気が引いて、身体が冷えるのが分かります。
心も寒々と凍りつきそうなくらいです。私は小刻みに震えながら歩きます。
でもしばらくすると、少し落ち着いてきて、この恥ずかしい状況を、甘んじて受け入れて味わっている自分がいるのです。
私は切なく熱い吐息を吐きながら、身体の奥深い所でどろどろとした黒い欲望が熱を帯びて動きだすのを感じています。
裸身が火照り、割れ目がずくずくと潤み始めるのです。
その上、首輪の紐や縄尻を持つご主人様の意地悪な恥ずかしい言葉や、割れ目の濡れ具合を確かめられたりすると、黒いマグマは制御不能で暴れだしてしまうのです。
またも、身体がかあっと熱くなり、身体中の毛穴から血が逆流して吹き出しそうになるのです。
割れ目は溶け出した熱い体液で洪水のように濡れそぼります。
そうなると私は熱病に冒されたようになる。
いえ、それはマゾヒズムという熱病に逃げようもなく捕らえられて、歩き続けるのです。
先日は三人の男性に連れられて、林の中を全裸後ろ手縛りで露出散歩してしまったのです。
この時、縄を掛けられて淫らにゆがんで突き出している乳房を見て、(ああっ、どうして私だけがこんな恥ずかしい格好をしているのかしら)と心の中で呟いた途端、思いがけず身体の奥底から戦慄にも似た昂りがこみ上げてきたのです。
そして思わず、「ああっ、あたしだけが裸なのねっ! 見られているのね!」と嬌声を上げてしまったのです。
「そうだ。オマエだけが素っ裸なんだ。恥ずかしいか、この淫乱メス!」
「恥ずかしいわっ! 恥ずかしすぎる! でも、それがいいの!」
「そりゃあ恥ずかしいだろうな。立って歩いていても割れ目が見えているんだからな。誰にでも見放題だ」と言われてしまったのです。
「ひっ、ああーっ。いやあっ、見ないで! みんなに見ないでぇ!」私は我慢できずに叫んでいました。あの頃に全てが戻っていました。
あの12歳の頃に全てが戻っていました。
絶対的な国家権力に見つかってしまった早熟な少女。
人垣の中を引き立てられていった全裸の娘。
好奇のたくさんの視線がぐるぐると私を取り巻くのです。
そして、ざわめきの中で浴びせ掛けられたあの恥ずかしい言葉が甦ってきたのです。
私の外傷をえぐるように、また、私を襲うのです。(丸裸の私。乳房もお尻も、割れ目までも見られているのね。この汚い私を見て)
もう現実と過去の区別さえつかなくなるほどで、訳が分からなくなってしまいました。
私はそんな靄がかかったような頭でしばらく放心したように立っていました。
男が縄を持つ手に力をこめました。
乳房が縄に挟まれてきりりと痛みが走りました。
「痛いっ! もっと、もっと強く縛って!」
私は背中を弓なりに反らすように仰け反りました。
「ほらほら、また割れ目が一段と突き出されてきたぞ。今度は奥までのぞけるぞ。この尻軽女め」
「本当だ。いやらしいものが顔を覗かせてやがる。愛液が垂れてるぜ」
口々に男がいやらしい声で囁きます。
その言葉にまた私は敏感に反応してしまうのです。
くねくねと腰をくねらせて、割れ目からこぼれ落ちる愛液を太腿の内側にこすりつけるようにしました。
「おっ、おつゆがたれてるぞ。まったくスキモノの女だな。こんな格好にされてるのに感じてやがる」
「こんな格好だから感じてるんだぜ、コイツは。メス犬め。俺たちにもっといたぶって欲しいんだろう」
段々と男達の言葉が乱暴になり、私をいたぶるようなことばかり言うのです。
私は悔しさで涙が出そうになるのですが、身体の方はますます熟していくのですからたまりません。
「俺たち三人だけじゃ物足りないか? もっとたくさんの人に見られた方がいいんだろう。えっ?」
立ち止まって男は私の身体をねぶりつくような視線を這わせながら言います。
私はかぶりをふって「いやいや」をします。嘘の抵抗です。
「へえー。じゃあ俺達だけで十分なのか? え。じゃあもっといやらしいことしてやらないとなあ。オマエは普通じゃないんだから、もっともっと変態的なことしてやらないと感じないもんな」
男はにやにやと笑いながら言うのです。
一人の男が後手に縛った手に、自分の勃起したものを握らせます。
私はそっとそれを握りしめます。
二人目の男は、仁王立ちになった私の股間の下に寝転んで割れ目を下から眺めます。
三人目の男は、その割れ目を指で両側にぐいと押し開き、中からラビアをのぞかせたり、乳房をきつく掴んだりして私をもて遊びました。
常に三つの視線を身体のいたるところで感じながら、いたぶられている状態というのは気が狂わんばかりの快感になっていくのです。
それは、露出症とマゾヒズムの両方の欲望を十分過ぎるぐらいに満たしてくれることになるのです。
新たにそれに加わるとしたら放尿の快楽でしょう。
もうそれが至極の悦びなのです。
じらされてじらされて我慢した尿を放出する時の安堵というのは、男の人の射精の瞬間に似たものがあるのかもしれません。
しかし安堵とは反対に、屈辱的な感情に囚われることの方が大きいのです。
「コイツは何だってするなあ」という男の冷たい言葉が耳に残るからです。
そういう時は、私自身が最低の女になり下がっていることを実感します。
まさに性に屈伏した奴隷なのです。
「止めろ」「出せ」と、男の命令通りに私は割れ目を閉めたり、緩めたりして、尿を止めたり、出したりもしました。
男の好奇の目がますます私を絶頂へと登らせます。
「ああっ、見られているのね。お尻も割れ目もすっかり丸出しで見られているのね」
「ああっ、見てっ! みんな見て! もっともっと私のいやらしい姿を見て! 真由美は縛られてるの、こんな淫らな格好で! 手も縛られてるからどこも隠せないのおー! みんなに見られたいのよおーっ!」
と絶叫して破廉恥なことを口走りながら、夢遊病者の様に全裸緊縛の姿で森の中をさまよい続けるのでした。
まだまだ夢魔は私を解放してはくれないようです。
私の烙印はまだまだ悦楽の味を欲しがっているようです。
幼少の凄惨な体験から、自らの露出性癖を自覚した真由美さん。
警官の執勘な言葉嬲り、野次馬の罵り、全ての軽蔑と好奇の目が、真由美さんの変態性欲を刺激するものでした。
数度のメールでのやりとりで”私はヘンタイなんです”と訴える真由美さんに告白文を書いて戴きました。
告白文は予想通り複雑な心理描写で自らの性癖を綴ってあり、感動さえ覚えました。
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