この作品は、夢流ZOU監督の執念が宿る一作だ。
サブタイトル「SM劇女情報員と憲兵」が、マニアの間で高評価を博す理由は、戦時下の暗鬱な幻想をSMの衣に纏わせたからだろう。
だが、私の目には、平均以下の輝きしか映らない。
中の下、せいぜいそれくらいの評価が妥当だ。
女優の松本美樹――ルックス、スタイル、反応は及第点だが、塚本美樹のように、教師の仮面の下に潜むマゾ性を剥き出しにするほどの深みはない。
タイトルに抱いた期待は、冒頭のインタビューで霧散する。
興を削がれ、続いて本物らしからぬ日本刀による局部責めが、嘲笑うように繰り出される。
その後の責めはハードさを装うが、要所で口を手ぬぐいで覆われ、苦痛の吐息が封じられる。
あの息苦しさは、私が畑野安香里に猿轡を嵌めた時の、喉の奥で蠢く絶望を思わせるが、ここではただの空回りだ。
唯一、心を掻き立てるのは、真っ白なデカパンツを履かされた強烈なバイブ責め。
彼女の腰が震え、布地が蜜に染まるさまは、中山優子が浣腸の圧に耐え凌いだ夜の記憶を呼び起こす。
だが、最後に再びインタビューが挿入され、興醒めの極みだ。
私の妄想を小説化する際、このような構成の不備は、女性の深淵を浅くするだけだ。
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