彼は私の太腿を両脇に抱えるようにして、堅くなった自分のジュニアを私のアソコにズブリと突き立てると、そのままのポーズで今度は蝋燭に火を点け、そして私の目の前でゆっくりと蝋を溶かしていくのでした。
「恐いわ、そんな熱いことしないで」
「奥さんなら、この熱さも感じるさ。これは貴方へのご褒美だ」
ポツリ、ポツリ、と熱く溶け出した蝋は乳首だけに集中して垂れ始めます。
「ヒッ! 熱い!」
熱く垂れた蝋の上にまた熱い蝋が重なって、まるで乳首だけを焼かれているような気分です。
蝋の熱さで、鮎のように全身で跳ねる度に彼のジュニアも、私の肉の中で激しく動き回るのでした。
乳房を責め立てながらするセックスは、何倍もの愉悦で私と彼とを巻き込んでいきました。
もう免許のことなど、私にはどうでも良いことでした。
私は教官の彼に逢いさえすれば満足だったのです。
モーテルで、彼のマンションで、不倫する度に乳房責めは行なわれます。
宗教絵画の中に、木に縛りつけられた女が、そのむき出しの乳房を大きなハサミで切り取られようとするのを見た時は、二人共、もの凄く興奮してしまいました。
乳房だけを、まるで焼ブタでも作るかのように 細紐でギュウギュウ縛ったり、ハリガネを巻き付けたりするのもSM雑誌で覚えたのです。
ハリガネの感触は、大事な乳房がズタズタにされてしまいそうで、この時ばかりはひどい恐怖を感じたけれど、それでも、そうされることが嬉しい私は、私の方からは決して嫌だとは言いませんでした。
恐怖と快楽の境界線は、もう完全に崩壊していました。
乳房には彼の噛み痕が生々しく残ったままで、家に帰ることもありますが、夫には未だに知られずにいます。
夫は元々が淡白な上に、この頃はますますセックスの回数が減っているので、求められても、「今夜は気分が悪くて……」と言えば、あっさり引き下がってくれますし、「大丈夫かい?」と逆に優しい言葉さえかけてくれるのです。
そんな時は、さすがに夫にすまない気分になります。
私はやはりこの夫との結婚生活を放棄することはできません。
安定した生活は手放せない。
でも、同時に、乳房を責められ、ついには失神してしまう瞬間の、あの、めくるめくような快感を忘れることも、やはりできないのです。
あの倒錯的な悦びこそが、今の私の全てだから。
後はただ、ひたすらこの不倫がバレないように十分気を付けるしかないのですが、まるで麻薬中毒者が針の痕が残ると知りつつ麻薬をなおも射つように、彼との乳房責めに夢中な私は、直ぐに忘れてまた噛み痕や紐の痣を作ってしまうのでした。
「いけない、いけない」と想いながらなお秘かに不倫を楽しむ私―――その複雑な感情が、こうして私に告白を書かせているのかも……。
悪いと知りつつする不倫の味は、中毒になる程甘美で、ちょっぴり苦いのでした。
この言い訳はいつまで続くかは判りませんが、この頃、私の自慢の乳房はますます敏感になってしまっているようなのです。
夫にはすまないと思いながらも、かつて付き合っていた恋人とのプレイの記憶を、自動車教習所の年下の教官との不倫によって思い起こされた都美子さん。
彼女は自慢の乳房を嬲られることで被虐的な快感を覚えるそうです。
彼のような素敵な男性にはもう二度と巡り逢えないと悟った都美子さんは、彼を自分の趣向に応じたサディストへと仕立て上げるべくあれやこれやと試みたようです。
コメントを残す