【無理な頼み】愛川嘉子(33歳・主婦)からの投稿

三十を過ぎた、マゾヒズムを飼い慣らす人妻、愛川嘉子。

隣人による執拗な凌辱と集団的なリンチ。

それが彼女の心の奥で腐り続けていた夢だった。

主人はT大出のエリート。

人前ではその妻として完璧に振る舞うが、それは分厚い仮面。

水面下では、夫に隠れて脂ぎったSM雑誌を読み耽り、「今すぐ私を強姦してほしい」という破廉恥な願望を投稿する、正真正銘の変態だった。

そんな嘉子の奥底にへばりつくようなマゾヒズムの欲情を、いやが応にも抉り出し、刺激する事件が起こったのは、主人が海外出張に出た、とある不快な夜のことだった。

慣れない酒の匂いをまとわせ、学生時代の友人との食事から帰宅した彼女に、同じ階の住人である町田という男が、ぬらりと話しかけてきた。

高校生相手の受験塾を開いている、陰鬱な目をした中年男だ。

「奥さん。少々、込み入ったお願いがありましてね。是非とも相談に乗っていただきたい」

町田は、以前どこかの高校教師だったというが、いつもよれたワイシャツに、かかとが黒ずんだサンダルばき。

まるでカビの生えたような風采の上がらない男だった。

彼自身にも睦男という受験生の息子がいるが、親子そろって陰気くさく、近所付き合いも一切ない、ひっそりとした、しかし粘着質な一家なのだ。

「お願いというのは、うちの睦男のことです。ご存知の通り、今は受験生にとって最も大切な時期。なのに睦男のやつ、ここ数日ひどいスランプでしてね。父親として、ねじ切れるほど困っている。原因を極端に言えば、セックスの問題。それも、奥さん、あなたが原因なんですよ」

「な、なんの、お、おつもりで……」

町田は、ねちねちと、執拗に話を続けた。

要は、睦男が嘉子の肉体に異常な執着を抱くようになり、勉強が手に付かない状況。

だから、睦男に好きなだけ、その体を差し出させてくれないか、という唾棄すべき要求だった。

「大体、あなたがそんなむちむちとした、卑猥な曲線を描く腰や脚で睦男を挑発し続けたのが事の起こりなんだ。その淫靡な責任を取ってもらうのは、当然の道理でしょう」

「ば、馬鹿なことを、口走らないでください!私がいつ、睦男君を挑発したというんですか!これ以上、いびつな言いがかりをつけるなら、声を上げますよ!」

理不尽で陰湿な言いがかりを突きつける町田から、常軌を逸した異常な気配を感じた嘉子は、後ずさりながら絞り出すように叫んだ。

すると町田は、下卑た笑いを浮かべ、急に口調を、まるで獲物を追い詰めるように改めたのだ。

「フフフ、奥さん。声を上げたいなら、上げてごらんなさい。こっちにはね、あなたが受験生だけじゃない、世の中の男どもを、日夜挑発し続けている、何よりも確かな証拠があるんだからね」

そう言って町田がカサカサと音を立てて取り出して見せたのは、嘉子が以前、背徳感をこめてSM雑誌に投稿した告白記事の切り抜きだった。

「そ、それは……」

「これを見ろ。名前は少し変えてあるが、マンション名も部屋番号も、正確無比。おまけにこの写真は、まさに奥さん、その淫らな姿。それで中身はといえば、『やりたい盛りの嘉子を強姦してくれ』『私のオマンコは、いつもヌルヌルに濡れて、それを待っている』と書いてあるんだぞ?これでもまだ、挑発した覚えはないと、シラを切り通すつもりかよ」

「そ、そんな……」

「エリートの女房のくせに、察しが悪いね。責任を取る、というのは、この投稿を読んでスランプになっている連中が、そこから這い出すまで、あんたの体を、まるでゴミのようにリンチスタイルで凌辱させてやることに決まっているじゃないか」

現実に、あんな恥辱の告白をマンション中にばら撒かれたときの、破滅的な大騒ぎを想像すれば、嘉子には町田のねじれた要求を呑む以外に道はなかった。

それどころか、長い間満たされずにいたマゾヒズムの渇きを、この下劣な親子に満足させて貰えるのではないか、という期待で、下腹部が浅ましく、ドロリと疼いていたのも、また事実だった。

「フフフ、三十分後に来いって言ったのに、十分もたたないうちに来やがったぜ。この女は、よっぽど、そのオマンコを使われたいんだぜ、睦男」

嘉子を奥に招き入れ、両手を頭の後ろに組ませたポーズで応接間の中央に釘付けにすると、二人はぬめりとした視線で彼女の体のあちこちを無遠慮に触り始めた。

睦男が背後からねばりつくように嘉子を抱きすくめ、その手を胸に回し、ブラウスの上から乳房を嫌らしく握りしめてくる。

「ああ……ゆ、許して……そ、そんなに強く、痛くしないで……」

両手を頭の後ろに組んだまま、屈辱的に二人のなすがままになることを強要されている嘉子は、固く目をつぶり、抵抗を諦めた肉体を硬直させるしかなかった。

「親父、この甘ったるい香水の匂いと、髪の、ねっとりした匂い……俺、もう抑えられなくなってきたぜ」

睦男は、背後から右手で嘉子の乳房をむんずと、骨を砕くように握りしめ、左手で髪をわし掴みにして、嘉子の顔を乱暴に自分の方へねじ向け、汚れた唇を重ねてきた。

「ああ……む、むぐ……」

睦男の体から発散される汗と体臭の、むせるような匂いと、技巧も何もない荒々しい、一方的なキスに圧倒された嘉子は、次第に体の芯がドロドロと熱くなってきて、喘ぎの息を吐き始めた。

「フフフ、睦男。こっちの匂いも、たまらないぞ」

嘉子の足元にしゃがみこみ、スカートをまくり上げて太腿をなで回していた町田は、片手で左の太腿を下から、卑しく抱え上げ、まるで獣のように、嘉子の下腹部をくんくんと嗅ぎ始めた。

そんな執拗な行為をされると、ただでさえ燃え上がり始めていた嘉子の肉体は、一層、粘つくような疼きを増し、下腹部がさらに、どろどろに濡れてくるのを自分自身で感じ取る。

「睦男、ここがすっかり濡れてきたようだぞ。お前の望みの獲物が手に入りそうだ」

町田の声で、睦男のねっとりとした愛撫から解放された嘉子は、二人の熱く、しかし冷たい視線を浴びながら、スカートの下でパンティストッキングとパンティを脱ぎ、それを屈辱的に町田に手渡した。

「睦男、見ろよ。ここがこんなにも濡れて、シミまでついている。お前、こんなのが欲しかったんだろう」

町田からパンティを受け取らされた睦男は、濡れた染みの部分に鼻を寄せ、くんくんと、獣のように匂いを嗅ぎ、歪んだ笑みを浮かべて言った。

「親父、最高だぜ。これが、奥さんの、あの匂いなんだな」

常軌を逸した親子による嘉子へのいびりは、益々陰湿にエスカレートした。

嘉子は外見は盛装のまま、片足をソファの背に乗せ、自らの手でスカートをまくり上げ、剥き出しの下腹部を、まるで供物のようにさらけ出したポーズの写真を撮られた。

「いいか、お前が少しでも俺たちの言いつけに逆らったら、あの告白記事のコピーと一緒に、今の屈辱的なポーズの写真を即座にバラまいてやるからな。どんなことでも、心から悦んで従うんだぜ」

もう抵抗する気力など、破片一つ残っていなかった嘉子は、ハイヒールのみの、一糸まとわぬ姿にされ、首に犬の首輪をはめられて応接テーブルの上に追い上げられ、四つ這いの姿勢にされた。

町田は、嘉子のヒップの肉をわし掴みにし、左右に無理やり押し開き、アヌスをことさら、ねちっこく露出させた。

「ああ、や、やめて……!は、恥ずかしい……!」

最も隠したい部分を、あのように剥き出しにされて、クローズアップで撮影されるなど、想像の範疇を超えていた嘉子は、いよいよ下腹部をびしょびしょに濡らし、身悶えた。

そこで、この異常な親子は、嘉子のアヌスへの特訓に執拗に取りかかった。

まずは、腹の中を空にするための、屈辱的な洗腸だ。

濡れきった下腹部から掬いとったぬめりで滑りがよくなったアヌスに、なんと、市販のイチジク浣腸を、立て続けに三本も注ぎ込まれた。

嘉子の腹は、早くも、苦悶の音を立ててぐるぐると鳴り始めた。

「腹の中をカラッポにするために、これから五分置きに三本ずつ、きっちりぶち込んでやるからな」

何という、陰湿な仕打ちだろう。

今すぐにでもトイレに駆け込みたいほどの衝動なのに、さらに五分置きに四回、合計十五本分もの液体を注がれ、しかも更に三十分も我慢しなければトイレには行かせない、というのだ。

「ああッ、ゆ、許してッ!で、出ちゃう!」

「冗談じゃないぜ。ここはまがりなりにも教育の現場なんだぞ。応接間で、垂れ流しやしやがったら、あのコピーと写真を、直ちに、今すぐにバラまいてやるからな」

「だから言ってるでしょう!早くトイレに、行かせて!」

今にも噴出しそうなものを、アヌスホールを必死に締め付けてこらえながら、嘉子は悲鳴のように叫んだ。

すると、かねてより打ち合わせてあったらしい二人は、町田が粘液のようなニヤニヤ笑いを浮かべながら、嘉子に条件を伝えたのだ。

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