【日常に侵食する背徳の快楽】
美樹とのプレイは、彼女が結婚してからはだいたいが土曜日の午後で、暗黙の了解事項となっていた。
「土曜日の午後に、特別研修があるという名目にしてあるので、夫は何ひとつ疑っていないようなの」と、この背徳のマゾペット女教師は、私に言う。
それは、確かに、秘められた、淫楽を追求する『特別研修』には違いなかった。
美樹にとって、夫を欺き、日常から切り離された密室で私に調教される時間こそが、唯一真の自分を解放できる瞬間でした。
縄の跡や皮膚の傷は、主婦であり教師である自分が、裏では私の『淫ら人形』であるという屈辱的な証拠であり、背徳の快感を掻き立てるものでした。
縄で縛られるとき、素肌の上に生ゴムのヒモが食い込む冷たい感触は、優しく退屈な夫との生活にはない、鋭い支配の愛撫だったのです。
今、椅子に座っている私の真前に正座しているマゾペットは、私に首輪を引っ張られるのを内心淫らな期待を昂ぶらせながら待っている。
目隠しをされているので、ごちそうがどこにあるのかは分らないが、首輪が引かれていく先には、私の怒張しきった肉棒が突っ立っている。
首が引かれるや、マゾペットは、すぐさま鼻をひくつかせ、舌を出して、口を大きく開いて、肉棒にむしゃぶりついてくる。
「チュバ。チューチュ。クチュ、クチュ。ムグ。ウム、チューバ」
私の首輪の引き方しだいで、右に左に、前後にと、マゾペットのおしゃぶりは微妙に変化する。
なにしろ、十年以上にわたって、私のペットなのだから、すべては条件反射みたいに、お手のものだ。
「妊婦縛りから、生ゴムプレイ、浣腸プレイからアナル責め、そして今回久々の学生服縛りに、美樹の情欲は、すっかり解放され、一匹の性奴、自分の意志を持ち始めた淫ら好きのオートマタになってしまったのだ」
「どうだ。もう、さっきいじめたお尻の穴はだいぶ回復してきているだろう? そろそろとどめを射してあげるとしようか。よし、おしゃぶりストップだ」
私の命令どおりに、淫らからくりオートマタは、ピタッと口の動きを止め、カーペットの上にうつぶせになると、再び私の方に、白桃を突き出した。
「どうか、ご主人様、私を犯して下さいませ。そして、先生の尊い精液をたっぷりと、直腸の奥の方まで、注ぎ込んで下さい。ウッ、ウムッ」
お願いの言葉が終わるか、終らないうちに私は、一気に肉茎をアヌスに没入させた。
今度は私の方も最初からザーメンを放出するつもりでお尻の穴を責めているので、入れたり出したり、肛門括約筋をしめさせたり、ゆるませたり命令を出しながら、文字通り直腸のひだひだの一本一本までもじっくりと犯してやるつもりで、背後から、左右のウエストをしっかりと両手でつかんで、念入りに可愛がってやる。
やがて、頭の先にツーンと来る快楽の大きな昂まりと共に、私は、熱い体液をたっぷりとマゾペット女教師のお尻の穴深くにほとばしらせた。
美樹の方も、温かいものをお腹のあたりに感じたので、ヒップをくねらせ、髪はふり乱して、ものすごい興奮状態だ。
(ああ、熱い。ご主人様の精液が、私の奥深くに、私の汚れた直腸に流れ込む。これで私はまた、ご主人様の物になる……!)
そのまますぐにペニスを引き抜くと、白濁液が、広がってしまったアヌスから漏れ出てしまうので、しばらくのあいだは、快楽の余韻を楽しむように、静かにピストン運動を続けながら、直腸内に、精液が広がり、行き渡るのを待つことにした。
やがて、そろそろとペニスを抜いていったが、やはり精液がまだポッカリと直径二、三センチに広がったままのマゾペットのアヌスから漏れ出てくるので、それはスプーンにすくって、マゾペットの口から飲ませることにした。
「どうだ、美樹、君のお尻の穴からもれてきた僕のミルクだ。当然、ありがたくいただくね? この精液こそがお前の命の源だ」
素直にコックリとうなずくマゾペットの首輪を引き、顔を近づけさせると、口を大きく開かせた。
「ほら、アーンをしてごらん。もっと舌を突き出して待ってるんだ。そら、飲ましてやるぞ。一滴もこぼすんじゃないよ。そんなことをしたら、もう次から一滴も精液を与えないからな」
舌の先にスプーンからこぼれた白いクリーム状の液体が広がり、のどの奥へと、ツーと流れていく。
肛門から流れ出たザーメンはスプーンですくって上の口から味あわせてやる。
満足そうな表情になり舌なめずりを始める美樹であった。
やがて、ゴックンと音がして、マゾペットののど仏が大きく動いた。
そして、スプーンの先にのこっているエキスも舌の先でおいしそうになめとると、『変態にせ女子高生』は、いかにも満足そうな表情になって、再び舌なめずりを始めるのだった。
自分の精液を、尻の穴から漏れた分まで飲ませるという極限の凌辱が、彼女の魂の奥底まで自分が侵食しているという絶対的な証拠なのだ。
彼女は私の創り出した『淫ら人形』であり、この秘密を誰にも言えないという枷が、私への永遠の忠誠を誓わせている。
この完璧な支配関係こそが、私にとって最高の優越感だった。
翌々日の月曜日のお昼ごろ、休憩の時間を見はからって、私は、美樹の勤める高校に電話をして、親類を装って彼女を受話器に誘い出した。
「もしもし、僕だけど、もうお昼は終ったのかい。今、君の学校の近くに来ているんだけど、一緒にお昼でも食べないか?」
「そんな時間はないし、私、お弁当作って持ってきてるから、また別の機会に誘って下さい」
「そんなに冷たい態度をとっていいのかな。一緒に食べるのは、かんべんしてあげるから、近くのレストラン『F』に来て、食事をしなさい。誰か同僚の先生を誘って来るんだ。それと、出る前にトイレに行って、この間、おみやげに持たしたイチジク浣腸を一個打ってきなさい。食事中は、ずっとトイレは我慢するんだよ。いいね」
私は一方的に言いわたすと、電話を切った。美樹の日常に、私の支配を忍び込ませる。
これがまた、たまらない。
まもなく、不機嫌そうな顔をした美樹が同僚の女性教師二人と共にレストランに入り、注文をした。
その後から、私は、何食わぬ顔をして店に入り、美樹たちの斜め正面の席に座った。
美樹は、私の方をチラリと上目使いでみたきり、知らんぷりをきめ込んでいる。
やはりイチジクがきいているせいか、腰のあたりをもじもじさせ、落ち着かない様子だ。
「どうしたの先生。何か、お腹でも具合が悪いの?」
「い、いいえ。別に、何も。私もともと便秘気味で、そのせいか、ちょっとお腹が張ることがよくあるの」
同僚の女教師たちの質問はうまくかわしたものの、やはりどうにもならないのは便意だ。
しかも、いつもと違って、私は、彼女にアヌス栓をほどこしていないので、せいぜい我慢してもあと十分ぐらいだ。
この辺が限界かという頃を見計らって、私はレストランの奥にある電話ボックスに入って、その店に電話して、美樹を呼び出した。
「もしもし、私だ。よく言うことを聞いてお利口だね。様子を見ていると、もうぎりぎりらしいから、いったん席についた後で、なにか口実をつけてトイレに行ってもよろしい」
私は、再び何食わぬ顔で、席に戻ると、美樹は、ちょうどトイレに行くところだった。
約十分ぐらいして戻ってきたマゾペット女教師は、ホッとした表情をしていた。
「それにしても変ね。なんで、あなたがこの店にいることを電話をかけて来た人は知っていたのかしら?」
「えっ、ええ、そうね。でも、私が電話に出たら、同姓の違う女の人を探してるんだって分かったわ。偶然に、私と同姓の人と、この店で会う約束をしてたらしいの」
さすがに背徳のマゾペット女教師だけあって、美樹は、その場をたくみにくぐり抜けた。
その日の夜、私のマンションに美樹から電話がかかってきた。
「先生ひどい。あんなことして。もう絶対に学校には電話しないでね。先生たちって、案外ひまなもんだから、よく人のことを詮索するのよ。今日なんて、本当に私どうしようかって一瞬思ったの。でも、言うこときかないと、お仕置されると思って……。それに、この間のプレイの後から私ずっと、お尻がズキズキして。授業してる時も、立っているのがやっとなのに、それに加えて、あんなことするなんて!」
美樹の怒りは、私への依存の裏返しだと私は知っている。
「でも、いつも、そう言いながら、またお尻を突き出すじゃないか。いくら僕に怒ったって、美樹は、すでに僕のお人形さんなんだから、創り主である僕に歯向うことはできないんだ。分かってるくせに」
「……っ」
その日から二週間ぐらいして、愛すべきマゾペットは、私にご主人の出張を報告してきた。
「そうか、じゃあ、来週の土曜日は、久しぶりにぎっちり縛ってやろうじゃないか。たまには、吊るし責めにして羽毛でくすぐってあげようか。おヘソ、お尻の穴、耳の穴、鼻の穴、唇、ワキの下……。あげるとキリがないな。どうだい、聞いているだけで、お尻の穴が疼いてくるだろう? 何? もっと乳房もいじめられたいって。美樹は、本当にスケべになってしまったんだね」
受話器のあちら側で僕の声を聞いている『オートマタ美樹』は私の言葉だけで、すでに感じ始めているらしく、軽いあえぎ声を出して、私の言葉いじめを味わっていたのである。
美樹の満足そうな顔を見て、私の支配欲は満たされた。
彼女が教師としての威厳と主婦としての穏やかさを保とうとすればするほど、この密室での屈服と背徳がより深い悦楽となる。
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