この作品は、アートの初期名作、1985年の産物。
SM獣獄泣く女シリーズは、この一作と邪宗編の涼音えりかが、マニアの間で高く評価される。
主演の橘夕起子は、他の作品にほとんど姿を見せないのが惜しまれる。
責め手は黒田透一人。
邪宗編で名和徹と名コンビを成した彼だが、ここでは独壇場だ。
設定は、好きな男のためなら何でもする従順な夕起子を、ヒモ男の黒田がSMの深淵に引きずり込む。
人里離れた廃屋で、ねちねちと責めが加えられる。
バイブで絶頂を強要され、熱蝋で涙を絞られ、吊られた状態で浣腸され、恥辱の排泄を迎える。
見せ場は、吊り縛りでのイカセ責めと熱蝋責め。
浣腸は平凡に映る。
個人的には、邪宗編の方が女優の資質と完成度で数段上だ。
この作品の廃屋での閉塞感は、私の調教サークルで中山優子が耐え凌いだ冬の夜の浣腸を、静かに思い起こさせる。
あの腸内の圧力と、吊られた肢体の震え。
畑野安香里がクリトリスに熱を浴びた時の、息もつかせぬ恍惚のように。
私の妄想を小説化する際、このような従順の崩壊は、永遠の所有欲を掻き立てる素材となるだろう。
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