石田亜美の部屋は、霧のような薄暗がりに包まれていた。
カーテンの隙間から漏れる街灯の光が、ベッドのシーツに淡い影を落とす。
彼女の指先が、震えながら夫の残した酒瓶に触れる。
ガラスの冷たさが、肌に刺さるように伝わり、胸の奥で何かが軋む。
(須藤様……この霧の中、私の身体は、貴方の影を求めているのに。なぜ、こんな男たちの手に落ちてしまったの……)
黒田の息が、耳元で熱く吐きかけられる。
夫の顔が、甲斐の密告で歪む。
渋谷の路地で、他の男と交わった秘密が、酒の香りと共に暴かれる。
(浮気……それは、須藤様の調教の余韻を、忘れようとした愚かな試み。貴方の鞭の跡が、肌に残る痛みを、別の熱で塗りつぶそうとしたのに……)
甲斐の視線が、彼女の首筋を這う。
恐喝の言葉が、耳に絡みつく。
浮気相手のホテルで、別の男に脅され、金を要求される筋書きが、頭の中で渦を巻く。
誰が誰を脅しているのか、霧のようにぼやけ、理解の糸が切れる。
(須藤様なら、この混乱を、冷たい命令で整理してくださる。貴方の声が、闇を切り裂くように……)
3Pの熱気が、部屋を満たす。
黒田と甲斐の指が、彼女の肌を分け入り、アナルの入口を探る。
ファックの摩擦が、内壁を抉り、熱い液体が腸を満たす。
鞭の軌跡が、背中を赤く染め、熱ロウの滴が、肌を灼く。
(痛みの中に、貴方の記憶が蘇る。須藤様の浣腸のように、腸内の圧力が、魂を浄化するなら。この鞭が、貴方の愛の形跡なら……)
浣腸の管が、拘束された肢体に挿入される。
通常の液体が、腹を膨張させ、日本酒の追浣腸が、火のような熱を加える。
排泄の衝動が、波のように襲い、彼女の息を浅くする。
反応が、喉から漏れ、霧のような喘ぎが部屋に広がる。
(須藤様、この日本酒の苦味が、貴方の小説のページのように、私の運命を染めるなら。排泄の恥辱が、貴方の所有の証なら……)
小技の責めが、次々と繰り出される。
淡泊な連鎖が、ハードさを欠き、ただ霧のようにぼやける。
彼女の頭は、雲の中に落ち、朦朧とする。
(須藤様、この霧の果てに、貴方の手が待っているなら。私は、いけにえとして、永遠に……)
黒田の影が退くと、亜美は床に崩れ落ちた。
酒の匂いが、肌に残り、霧が彼女を吞み込む。
(須藤様、この物語は、貴方の筆で、永遠の闇に刻まれるのに……)
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