[1138]すべての霧の中 ソドムの楽園 石田亜美

石田亜美の部屋は、霧のような薄暗がりに包まれていた。

カーテンの隙間から漏れる街灯の光が、ベッドのシーツに淡い影を落とす。

彼女の指先が、震えながら夫の残した酒瓶に触れる。

ガラスの冷たさが、肌に刺さるように伝わり、胸の奥で何かが軋む。

(須藤様……この霧の中、私の身体は、貴方の影を求めているのに。なぜ、こんな男たちの手に落ちてしまったの……)

黒田の息が、耳元で熱く吐きかけられる。

夫の顔が、甲斐の密告で歪む。

渋谷の路地で、他の男と交わった秘密が、酒の香りと共に暴かれる。

(浮気……それは、須藤様の調教の余韻を、忘れようとした愚かな試み。貴方の鞭の跡が、肌に残る痛みを、別の熱で塗りつぶそうとしたのに……)

甲斐の視線が、彼女の首筋を這う。

恐喝の言葉が、耳に絡みつく。

浮気相手のホテルで、別の男に脅され、金を要求される筋書きが、頭の中で渦を巻く。

誰が誰を脅しているのか、霧のようにぼやけ、理解の糸が切れる。

(須藤様なら、この混乱を、冷たい命令で整理してくださる。貴方の声が、闇を切り裂くように……)

3Pの熱気が、部屋を満たす。

黒田と甲斐の指が、彼女の肌を分け入り、アナルの入口を探る。

ファックの摩擦が、内壁を抉り、熱い液体が腸を満たす。

鞭の軌跡が、背中を赤く染め、熱ロウの滴が、肌を灼く。

(痛みの中に、貴方の記憶が蘇る。須藤様の浣腸のように、腸内の圧力が、魂を浄化するなら。この鞭が、貴方の愛の形跡なら……)

浣腸の管が、拘束された肢体に挿入される。

通常の液体が、腹を膨張させ、日本酒の追浣腸が、火のような熱を加える。

排泄の衝動が、波のように襲い、彼女の息を浅くする。

反応が、喉から漏れ、霧のような喘ぎが部屋に広がる。

(須藤様、この日本酒の苦味が、貴方の小説のページのように、私の運命を染めるなら。排泄の恥辱が、貴方の所有の証なら……)

小技の責めが、次々と繰り出される。

淡泊な連鎖が、ハードさを欠き、ただ霧のようにぼやける。

彼女の頭は、雲の中に落ち、朦朧とする。

(須藤様、この霧の果てに、貴方の手が待っているなら。私は、いけにえとして、永遠に……)

黒田の影が退くと、亜美は床に崩れ落ちた。

酒の匂いが、肌に残り、霧が彼女を吞み込む。

(須藤様、この物語は、貴方の筆で、永遠の闇に刻まれるのに……)

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