この時、私の股間の分身は、これ以上の硬直はないという程にガチガチに勃起していた。
「ウー、ア、アーン」と、いう小さな淫靡な呻きに続いて、「ハイッ、先生」と、先刻、浩子を嘲笑っていた看護婦の、酷薄な声がした。
「それでは、浣腸しますから、身体の力を抜いて下さいネ。ハイ、ではいきますよ」
粘度のある液体が肛門の奥へヌルリと押し込まれる微かな音が聞こえ、浩子の声が熱に喘ぐ。
「アツ、アァツ……!」「ハイ、少しずつ入っていきますからネ、身体を硬くしないで……力を抜いて……」
「ウッ、や、やめて……」
恥辱と熱さに耐える浩子の呻きが暫く続いた後、「ハイ、終わりました。抜きますから、力を抜いて下さい」
医師も僅かに動揺しているのか、その声には不可解な不自然さが滲んでいた。
もしかすると、通常の診察手続きとは異なる展開に戸惑いを覚えているのかもしれない。
その時、内側のカーテンの向こうにいる看護婦たちの、卑しいヒソヒソ話が、獲物を逃すなと言わんばかりに響いてきた。
「あの牝が歓喜するように、オマルで排泄させましょうよ」
「この屈辱的な有様を、内側のカーテンを開けて、私達の視線の前で晒させるのよ」
「もう医師は不要よ。私たちがこの醜態を監督しましょう」
「愉しそうね。こんな変態な現場、滅多にないもの」
と、三人の看護婦は陰湿な悦楽に震えている。
「では、先生、これからは私達が……」
「ウン?……ああ……」と、責任放棄にも似た医師の声。
左耳から右耳に移ってきた彼女達の声の次に聞こえてきたのは、「シャーッ!」と、滑らかで残酷な音を立てて、内側の仕切りが全開された音であった。
浩子は今、診察ベッドの上で、三人の女の視線に丸裸の尻を晒されているのだ。
「では、四つん這いになって下さい。お腹をさすってあげますから、気持ちよく出して下さいね」
「ここにオマルがありますから、一切気にせずに排泄して下さい」
看護婦は、「オマル」と「排泄」という二つの屈辱的な単語に、意図的なアクセントを付けていた。
「アッ、アー……、ウッ、ウーン」
(もう、だめ。見られている。こんなところで。すべてを晒して……でも、この屈辱が、私を……!)
「ハイッ、力んで下さい」
「ブッ……ブリッ! ジョボ、ジャアァァ……」と、水底を打つような、生々しい最初の排泄音が、淫靡な湿気とともに響いた。
「少し、出ましたネ。もっと出るでしょ?」
看護婦の声は、悪意に満ち、獲物を責め苛むS女のトーンそのもので、強制排泄の儀式を執り行っているように聞こえた。
「ウッ、アッ……! イ、イっちゃう……出ちゃうウゥゥ……!」と、羞恥と快感が入り混じった悲鳴が聞こえた後、「ブッ! ブリブリッ! ブバァァァッ!」と、肉を揺るがすような凄絶な音を立てて、残滓のすべてがオマルへ叩きつけられた。
「スッキリしたでしょう? 可愛い変態さん。ちょっと待ってね、今、汚れた牝穴を拭き取ってあげますから」と、例の看護婦は甘く、嘲るような声で言った。
「では、こちらへ。パンティなど下着などお忘れにならないように」
当然ながら下着など身に着けていないのを承知の上で、この看護婦は意図的に、最後の辱めを彼女に加えたのだ。
「薬を下のロビーで貰っていって下さい」
看護婦の口調は、明らかにククッと嘲笑しているように感じられた。
彼女が下を向いて私の方へ向かって来る時、私の分身は既に、ズボンの中でズキッズキッと脈打っていた。
この公然の羞恥責め、シークレットゲームは幕を閉じた。
僅か二十分にも満たない、極限の羞恥を強いるゲームであったが、公衆の眼前での排泄凌辱は、浩子も私も、肉体の奥底から存分に満喫させた。
部屋に戻ってからも、お互いこの倒錯のゲームに嵌まっていましたので、その夜のプレイは想像を絶するほどハードなものになった。
普通では想像もつかないような看護婦達の陰湿な会話にも改めて驚かされ、私達の絆を深めた今回のゲームであった。
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